看護業界まるわかりガイド

様々な種類と役割がある看護師

看護師の役割と仕事内容を理解しよう

看護師の種類は様々

看護師の種類は様々

看護師の種類

医療の世界に関係のない方にとって、看護師は看護師でしかないでしょう。せいぜい看護師内での違いといえば以前は婦長と呼ばれていた看護師長がいるなど、管理職とそうでない人の違いくらいだと思います。しかし実は看護師の仕事は一種類ではなく、特殊な役割を持った一般的な看護師とは少し異なる職種も存在するのです。

特定看護師

そうした特殊な看護師の代表例はこれまで医師にしか認められていなかった医療行為の一部を実践することを認められた特定看護師の存在でしょう。例えば気管チューブの調整などの行為は医療行為にあたるため、これまで看護師には独断で実施を判断する権限も実行する権限もありませんでした。しかし患者の病状が刻一刻と変化する病院では緊急事態が発生してしまうこともあります。そうした際に、迅速な医療行為の実施によって尊い命を1つでも多く救うために、特定看護師に認定される看護師には38の医療行為の実施が認められるようになったのです。
まだこの特定看護師の制度は2015年に運用が始まったばかりなのですが、今後の日本の医療体制の中で活躍が期待されています。

リエゾンナース

また特定看護師とは異なり、精神科関連の精神看護に特化してその能力を伸ばし職務にあたるリエゾンナースという存在もあります。リエゾンナースの方々はただ精神病患者のための精神看護を行うだけではなく、他診療科との連携を推進する際のリーダーとなったり看護師やスタッフのメンタル支援のためのカウンセリングなども行ったりします。
例えばアスペルガー患者や統合失調症患者などを受け入れる精神病棟での仕事は、他の診療科目での看護師の仕事とは大きく異なる面が多いため、こうした専門職の設置は理にかなっていると言えるでしょう。主に心理学や精神医学、人のメンタル支援に関心のある方にとってはぴったりの職種と言えるでしょう。

エスコートナース

また特殊な役割を担う看護師の中にはエスコートナースという仕事も存在します。これは聞きなれない言葉かもしれませんが、海外で事故や病気などに合ってしまい看護が必要になった患者に付き添って看護を行う仕事です。また持病を抱えている人の海外旅行や海外出張への同行などの仕事もあります。この仕事を行うにあたって特別な資格は必要なく、例えばアメリカ旅行へ同行するからといってアメリカの看護師資格が必要というわけでもありません。日本の看護師資格さえ取得していれば大丈夫でです。仕事とはいえ海外に行けるので、付き添う患者に異常がなければ観光や現地の医療機関を視察することも可能です。

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